気圧の変化(台風や爆弾低気圧など)の影響によって頭痛や体の痛みが起こることを気象病といって、最近ではテレビなどでもその言葉を聞くようになりました。
気象病と呼ばれる以前から気圧の変化によって頭痛がひどくなる、体が痛む、浮腫む、場合によっては嘔吐してしまうなど天気の影響で悩まされる方は多くいました。
体の中で何が起きているのか。
酸欠、自律神経の乱れなど色々な原因がありますが、原因のひとつとして体内の水の影響があります。今回はそれについてみていきます。
人体を構成する重要な要素である水。
成人では体重の約60%が水でできています。体の半分以上を占める水が、気圧の変化によって悪さしてしまうというわけです。
気圧が下がるとどうなるか。
体内の水が外へと向かい、体内の水分バランスが乱れてしまいます。標高の高い所にポテトチップスの袋を持っていくと膨らむイメージです。それによって自律神経にも負担がかかってしまい色々な不調に繋がってしまいます。
漢方では、苓桂朮甘湯、茯苓沢瀉湯、五苓散など、水によるトラブルを整える薬が昔から使われてきました。これらには共通した生薬が多く含まれています。
体調に合わせて使い分けていくことで、つらかった症状が改善したなどという喜びの声をよく聞きます。
梅雨や台風時期、不調に悩まされる方は漢方もお役に立てるかもしれませんので、我慢せずに一度ご相談ください。
文責
高千穂薬局 管理薬剤師 青木秀一
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