日本人のうち、4人に1人は「頭痛もち」で、3000万人以上が悩んでると言われています。とても身近な症状でもあるので「頭痛ぐらい」とつい軽く考えてしまいがちです。
一言で頭痛といっても、その原因は様々です。頭痛の種類によって予防法や対処法が異なるため、一歩間違えればかえって痛みが悪化するなど、逆効果にもなりかねませんので注意が必要です。
頭痛の中でも一番割合の多いとされる「緊張型頭痛」
【特徴】
頭全体が締め付けられるような鈍い痛みが続く。
痛みの継続時間は個人差が大きく、数十分程度から何日間も続く場合も。
吐き気などの症状は伴わない。
【原因】
同じ姿勢でいたり、冷えやストレスにより筋肉が緊張(凝りや張り)することで血行不良となり、痛みを感じる神経を刺激してしまい、痛みが発症します。
【解消法】
・正しい姿勢
猫背や前かがみになる悪い姿勢は、肩の筋肉に負担をかけます。スマートフォンの使い過ぎにも注意が必要です。デスクワークをするときは、30分に1度、こまめに休憩を取り、ストレッチをして身体をほぐしましょう
・身体を冷やさない
冷えると血流が悪化し、筋肉が緊張してしまいます。 空調設備による冷えを避けるために、衣服で調整すること。また湯船につかることも血流が良くなり、筋肉の凝りや張りがほぐれます。入浴は精神的にリラックスし、ストレス解消効果も期待できます。
・日常的な運動
運動不足は疲労が溜まり、痛みも出やすくなります。生活の中で、できるだけ運動を取り入れましょう。
ウォーキングや肩回しなどのストレッチも効果的
普段から鎮痛薬に頼らないことも大切。
【特徴】
目をえぐられるような激しい痛み。
ある期間に集中的に痛みが発現。
痛みは同じ時間に現れる事が多い。
【原因】
原因は分かっていませんが、目の後ろの内頸動脈の拡張により起こると考えられています。
【解消法】
・規則正しい生活
寝不足や乱れた生活は痛みの悪化に繋がる事があります。
・飲酒を控える
痛みが発現している時はお酒は飲まないこと
【特徴】
血管が拡張することで、脈を打つようにズキズキと痛む。
片側に起こることが多く、痛みは数時間~3日ほど続きます。
重症の場合、音や光に敏感になり、吐き気や嘔吐に繋がることもあります。
閃輝暗点というチカチカとした光が視野に出現する痛み発症の前兆ともいえる症状が出ることがあります。
【原因】
原因は分かっていませんが、頑張りすぎる方、神経質な方に多いとも言われています。
【解消法】
・規則正しい生活
・趣味の時間を作りストレス解消
西洋医学的に頭痛はこのように分類されます。ただ原因がわからないことも多く、頭痛薬が効かないこともしばしばみられます。
時に動くこともできないくらい症状が悪化してしまう頭痛ですが、漢方薬での治療が有効とされることも多いです。
慢性的に起こる頭痛を痛み止めで抑えるだけでなく、頭痛をおこらないような体作りに漢方薬を利用してみてはいかがでしょうか。
文責
高千穂薬局 管理薬剤師 青木秀一
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