漢方相談をお受けしている時に店頭で必ず確認することの一つとして食欲、食事量があります。
食事がしっかりとれているかどうか、食べ過ぎてないか、どんなものを食べることが多いのかなどは、体調に関係することが多いのです。
ただ、食が昔から細い方もいる。1人前の量を食べなくても元気で過ごせる方もいる。なので、食事量が少ないからこの方の胃気(漢方での胃腸の働きを表す言葉)が弱いと一方的に判断することはできません。
やはり体全体の状況を確認し、何がどうなって今の不調に繋がっているのかを診てから、改めて胃気の強さの判断に繋がります。
ですから、先天的に色が細い方に無理に食べてくださいといってもそれが負担になることもありますし、そこは治せる所ではないかもしれない。逆に後天的に食事が乱れているのであれば、そこは改善すべきところであり、不調の改善に繋がりやすいところでもあります。
何が言いたいかというと、食事の量が少ないから、皆胃気が弱いという判断には繋がらないので、詳しく体調をお聞かせください。ということでした。
立冬を迎え、急に寒くなり寒暖差が体にこたえます。体調崩さないようにお体ご自愛ください。
文責
高千穂薬局 管理薬剤師 青木秀一
お店の詳しい情報は下記をご覧ください。