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冷えは万病のもと2024.11.22

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気温が下がり冷えを感じやすくなってきました。

本来人間の体は、暑くても、寒くても働きを一定に保とうとする恒常性(ホメオスタシス)が備わっていて、脳の視床下部を司令塔として、「神経系」「内分泌系」「免疫系」のバランスを保っています。ところが、冷えることで自律神経への影響が出ると、体温調節機能が乱れ、血流が悪くなり、老廃物が滞り、冷えだけでなく、痛みの悪化に繋がったりもします。寒くなると痛みが悪化するというのは、このことが関係しています。

冷えて血流が悪くなることで内臓の働きが低下し、それにより新陳代謝が低下すると、低体温や便秘、肌荒れ、ホルモンバランスの乱れ、免疫力の低下にまで繋がることもあります。

まさに

冷えは万病のもと

昔から冷えは体に悪さすると言われているのはよく分かると思います。

漢方での冷え対策では、外的要因、内的要因を考えていきます

外的要因とは、気温や冷たい空気、冷飲食など外から体に影響するものです。

内的要因とは、体が本来持っている温める力の強さや体内の水のバランスの影響などです。

詳しくは以前のブログにも記載しています。

実際の臨床では、外的、内的どちらかではなく、両方混在して起こることはよくあります。

例えば、冷え性の方が、寒い中アイスクリームを食べてしまい下痢をしてしまったなどは外因、内因どちらも関係しています。

 

冷え性に対して使う方剤としては、

甘草乾姜湯

当帰四逆湯

苓姜朮甘湯

五積散

人参湯(理中湯)

附子理中湯

呉茱萸湯

安中散

大建中湯

桂枝湯

当帰建中湯

当帰芍薬散

真武湯

四逆湯

などを症状、体調に合わせて選択していきます。

冷えはそのままにせず早めに対処しておくと、万病の予防はもちろんながら、寒い冬を辛くなく過ごせるかもしれません。

 文責
高千穂薬局 管理薬剤師 青木秀一
お店の詳しい情報は下記をご覧ください。
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